英語の勉強法(その1) コロケーションについて
私が働いている会社では毎日フロア朝礼が行われていて、 その中で社内の英語翻訳者による英語学習のワンポイントレッスンがあります 。
そこで学んだことを紹介していきたいと思います。
今回は、英語の「collocation(コロケーション)」 について。
「collocation(コロケーション)」 というのは文法用語で、 ある単語と単語のよく使われる組み合わせや自然な語のつながりの ことです。日本語では「連結語句、連語」などと訳されています。
具体的に日本語の場合で説明すると、「将棋を"さす"」「囲碁を"うつ"
このように、 自然な言葉使いは単語を単独で覚えても身に付かないため、単語の組み合わせをそのまま覚える必要があります。出来るだけ正しく自然な言語を話すためには、その言語の正しく自然な組み合わせ(=コローケーション)を学ばなければならないのです。
これは日本語だけでなく全ての言語にも共通しているようで、 英語にもコロケーションが存在します。
英語の一例。
「effort(努力)」という単語から、 いくつのコロケーションが思い浮かぶでしょうか??
・make efforts (努力する)
・exert all possible effort (あらゆる努力を払う)
・I will give my best efforts. (最善を尽くします)
・put effort into~ (~に力を入れる)
・spend time and effort on~ (~に手間暇かける)
・unite efforts to succeed (成功のため一致協力する)
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フロア朝礼ではコロケーションを勉強する方法として、「 英和活用大辞典」が紹介されました。
この辞典は英語のコロケーションを集めた辞典で、 38万もの用例が収録されているそうです。日頃英文を書くユーザー必携の辞典とされていますが、値段が約1万7千円とめちゃくちゃ高いため私はまだ購入していません。。。
Google で 調べたいキーワードを"" で囲って検索して、検索結果の件数を比較することでよく使われるコロケーションを調べることが出来ます。例えば、"make efforts"で検索すれば644,000件がヒットし、"unite efforts"だと51,700件がヒットしますので、"make efforts"のほうがより広く使われていることになります。
ただし、インターネット使われているからといって必ずしも正しいわけではないので、あくまで参考程度となります。
最後に、自然なコロケーションを身につける一番の方法は、 やはり「その言語にどっぷりつかれる環境に身を置くこと」だと思います。中学、高校英語の基礎が身に付いている人であれば、英語圏に1年も滞在すればよく使われる単語と単語の組み合わせは自然と学べます。
まとめ・・・
英語学習にあたり英単語だけを一生懸命覚えても日常で利用できる表現は身に付きません。
でもコロケーションに注目しながらひとつの単語の多くの用例に触れれば、 自然に英単語のニュアンスの理解が深まりますし、 単独だとイメージしにくい・覚えにくいような英単語も、 自分がわかりやすい組み合わせなら、 より効率的に覚えられると思います!